スタジオジブリ作品の中でも人気の高い「天空の城ラピュタ」は大人も子供も楽しめる冒険活劇です。
音楽も印象深く、主題歌の「君をのせて」は学校で歌われるなど、今なお愛されているアニメーション映画だと感じます。
何度もテレビ放映されているので、作品を見た事のある方の方が多いとは思いますが、どのようなストーリーなのかどんな結末だったのか覚えているでしょうか。
今回は「天空の城ラピュタ」のあらすじの紹介とネタバレを含む結末を紹介していきたいと思います。
「天空の城ラピュタ」とは?
「天空の城ラピュタ」は1986年に公開されたスタジオジブリの初制作作品です。
宮崎駿監督によるアニメオリジナル作品で、音楽は久石譲さんが担当しました。
印象的なエンディングテーマ曲の「君をのせて」を歌ったのは歌手の井上あずみさんです。井上あずみさんはその後のジブリ作品「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」でも歌を担当しています。
公開当時の興行成績的にはふるいませんでしたが、観客の満足度は高く、今なお繰り返しテレビ放映されるなど長く愛される作品になりました。
大人になった今見てもワクワクドキドキする冒険活劇だと感じられます。
「天空の城ラピュタ」のあらすじ
「天空の城ラピュタ」はストーリーはもちろん、主人公のパズー、シータはじめ、個性的な登場人物たちも魅力です。
あらすじを紹介する前に簡単に主な登場人物を紹介しておきます。
●パズー
スラッグ渓谷の鉱山で働く見習い機械工です。ラピュタに行くことを夢見ています。
●シータ(リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ)
北方ゴンドアの谷に住むラピュタの飛行石のペンダントを持つ少女です。
実はラピュタに君臨した王族の末裔でした。
●ドーラ
空中海賊「ドーラ一家」の女丈夫な首領です。
シャルル、ルイ、アンリという3人の子供たちと一緒に飛行船・タイガーモス号で海賊稼業をやっています。
●ムスカ大佐(ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ)
政府の特務機関に所属する大佐です。
実はラピュタ王族の分家の末裔でした。ラピュタの王として君臨する野望を持っており、シータの飛行石を狙っています。
シータは彼女が持つ青い石のペンダントを狙う政府の特務機関に捕らえられ飛行船に乗せられていました。
同じくその石を狙う空中海賊ドーラ一家が襲撃してきます。
逃げようとして飛行船から落下したシータは石が放つ不思議な力でゆっくりと空から落ちていき、パズーに助けられました。
パズーはシータを守って共に逃げます。途中、石に詳しい老人ポムにより、その石がピュタの「飛行石」だと分かります。
ラピュタは空に浮かぶという伝説の城で、亡き父からラピュタの話を聞いていたパズーの夢はラピュタに行く事でした。
その後、二人は特務機関に捕まってしまいます。
そこでシータは、ムスカ大佐からシータがラピュタ王の末裔だと明かされました。
パズーの安全を条件にムスカ大佐への協力を了承したシータはパズーを別れを告げるのでした。
シータに裏切られたと思い、失意のパズーは今度はドーラ一家に捕まってしまいます。
ドーラの叱咤により、シータの真意に気付いたパズーはふたたびドーラたちと共にシータと飛行石の元へ向かいます。
しかし、ムスカの要塞でシータを救う事には成功しますが、飛行石はムスカの手に渡ってしまいました。
ムスカは飛行石を手にラピュタへと向かいます。その後をパズーとシータもドーラ一家と共に追いますが、ドーラの飛行船はムスカの軍に攻撃されてしまいました。
グライダーに乗っていたパズーとシータは飛行船から切り離され、「竜の巣」と呼ばれる巨大な低気圧の中心に飲み込まれてしまいます。
2人がたどり着いた場所はラピュタでした。
「天空の城ラピュタ」ネタバレ含む結末について
ついにラピュタに辿り着いたパズーとシータがこの後どうなるのか。
ここから先は結末までネタバレありでお送りします。
ラピュタに辿りついた2人はラピュタの庭をロボット兵に案内されます。
そこには花や小鳥が飛び交う穏やかな風景がありました。
ロボット兵にラピュタを案内されていた2人は爆発音に気付き、下層を見ます。そこに見えたのは軍に捕らわれたドーラ一家の姿でした。
パズーとシータはドーラたちを助けに向かいます。しかし、今度はシータがムスカにつかまってしまいます。
ムスカは自分もラピュタの末裔であることを明かし、飛行石の力で軍の兵たちを攻撃するのでした。
その姿に怒りを感じたシータは、ムスカから飛行石を奪って逃げます。
シータを追うムスカ、シータを助けに来るパズーの最後の対決です。
そして、シータは昔教えてもらっていた滅びの言葉をパズーと共に唱えるのです。
その言葉は「バルス」。
その瞬間、飛行石は光を発し、ラピュタの城は崩壊していきます。
ムスカは崩壊した城の瓦礫と共に海へ落ちていくのでした。
パズーとシータはグライダーでラピュタを脱出し、同じく無事脱出していたドーラ一家と空の上で再会しました。
喜び合う2人とドーラ一家は、やがてそれぞれの帰路に向かいます。
城を浮遊させていた巨大な飛行石はラピュタと共に空高くに消えていくのでした。
「天空の城ラピュタ」のあらすじ紹介とネタバレ含む結末のまとめ
天空に浮かぶという伝説の城「ラピュタ」とその王族の末裔であるシータ、ラピュタを夢見る少年パズー。
この2人の出会いと冒険に何度ワクワクドキドキさせられたでしょうか。
「天空の城ラピュタ」を見る度に、これが大人も子供も楽しめる冒険活劇だと実感します。
ストーリーはもちろん、印象的な音楽や個性的でにくめないドーラ一家の面々、一番人気があるのではないかとすら思える悪役のムスカ大佐など、魅力的なキャラクターたちも見逃せません。
「天空の城ラピュタ」はスタジオジブリの初期作品で30年以上前の作品ですが、今なお色あせる事のない名作と言えると思います。
見た事のない方はぜひ一度観てみて欲しい作品です。