紅の豚ジーナの名言集!挿入歌「さくらんぼの実る頃」の歌詞の意味は?

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紅の豚ジーナの名言集!挿入歌「さくらんぼの実る頃」の歌詞の意味は?

「紅の豚」は作品の雰囲気が他のジブリ映画とは少し異なると感じませんか。

ストーリーも音楽も「紅の豚」は大人のためのジブリ作品と言っても良いのではないかと思います。

そこは宮崎監督らしく、飛行艇での空中戦や逃走劇などワクワク感も満載なのですが、挿入歌である「さくらんぼの実る頃」もしっとり落ち着いた素敵な曲ですよね。

その歌を歌っているのが「紅の豚」のヒロインであるマダム・ジーナ役の加藤登紀子さんです。

ジブリ映画でヒロインが主題歌を歌うのは初めてだったそうですが、大成功だったと思います。

今回は「紅の豚」のヒロイン・ジーナの名言集と挿入歌「さくらんぼの実る頃」の歌詞の意味を探ってみたいと思います。

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目次

「紅の豚」について

1992年に公開されたスタジオジブリ制作による長編アニメーション映画作品です。

監督をつとめた宮崎駿さんの「飛行艇時代」が原作です。この作品は月刊誌「モデルグラフィックス」で連載されていた漫画「宮崎駿の雑想ノート」中のひとつでした。

幼い頃から空を飛ぶことに憧れていた宮崎監督が自分の夢として描いた作品だそうです。

世界大恐慌時代のイタリア・アドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す空中海賊と、賞金稼ぎのポルコを中心とした物語です。

アドリア海の青い海と美しい風景、空を飛び回る色とりどりの飛行艇、魅力的なキャラクターたちと彼らの過去。

これまでのジブリ作品とは少し異なる大人っぽい雰囲気の作品になっています。

マダム・ジーナ役の加藤登紀子さんが挿入歌とエンディング曲を歌っており、その歌声も印象的でした。

登場人物を簡単に紹介しておきます。

●ポルコ・ロッソ
 主人公で、元イタリア空運のエースパイロットでした。退役後、空賊狩りをする賞金稼ぎとして活躍しています。
 自分自身に魔法をかけており、作中では口ひげをたくわえた豚の姿です。本名はマルコ・パゴット。

●マダム・ジーナ
 ホテル・アドリアーノの経営者で、飛行艇乗りたちのマドンナ的存在です。ポルコの幼馴染。

●フィオ・ピッコロ
 ポルコの昔馴染みである「ピッコロのおやじ」の孫娘で飛行機の設計技師の少女です。

●ドナルド・カーチス
 アメリカ人の飛行艇乗りで、空賊連合に用心棒として雇われます。惚れっぽく、ジーナやフィオを口説く場面もありました。

「紅の豚」ジーナの名言3選

「紅の豚」のヒロインであるマダム・ジーナは、主人公ポルコの幼馴染であり、お互いほのかな恋心も垣間見える間柄です。

ポルコの事を本名のマルコで呼ぶ数少ない人でもあります。

マダム・ジーナは賢く美しく、そしてかわいらしく飛行艇乗りたち皆の憧れの存在だというのも納得のキャラクターですね。

「アドリア海の飛行機乗りはみんなジーナに恋をする」と言われても大げさではないと感じてしまいます。

そんな大人の魅力たっぷりなマダム・ジーナが「紅の豚」の作品中に残したたくさんの名言を見ていきましょう。

ジーナの名言①「恋だったらいつでもできるけど」

「ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの。恋だったらいつでもできるけど」

ジーナがカーチスからプロポーズされた時の言葉です。さらりとキッパリ断る言葉に余裕とジーナの魅力が感じられます。

ジーナの名言②「私イヤよ、そんなお葬式」

「人を伝言板か何かと思ってるの!?いくら心配しても、あんた達飛行艇乗りは女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう。マルコ、今にローストポークになっちゃうから……。私イヤよ、そんなお葬式」

ユーモアを交えつつも、心底ポルコを心配しているジーナの気持ちが伝ってきます。

これまで3度飛行機乗りと結婚し、全て死別しているというジーナの言葉は重いですね。

この後にポルコの「飛ばねぇ豚はただの豚だ」という有名なセリフがあるのですが、それに対するジーナの「バカッ!」というやり取りがとても素敵なんです。

ジーナの名言③「あなた、もう一人女の子を不幸にする気なの?」

「あなた、もう一人女の子を不幸にする気なの?」

フィオを賭けたカーチスとの決闘で起き上がれないポルコにジーナが言った言葉です。

もう一人ということは、二人目という事。つまり、一人目ジーナなのかと想像してしまいますね。

挿入歌「さくらんぼの実る頃」の歌詞の意味は?

ジーナ役の加藤登紀子さんが歌う「さくらんぼの実る頃」は映画の中でもとても印象的ですね。

この「さくらんぼの実る頃」はフランスのシャンソンです。

甘く切ない恋とはかない失恋の悲しみを歌った歌になっています。

1866年、この詩を作ったジャン・バティスト・クレマンが国を追われ、ベルギーに亡命していました。2年後にアントワーヌ・ルナールが曲をつけて発表しています。

この頃のフランスは、ナポレオン三世が治める時代。

やがて、パリで労働者たちによる革命が起き、激しい市街戦がありました。

そこで看護に当たっていたルイーズという女性がいましたが、戦闘に巻き込まれて亡くなってしまいます。

クレマンは、ルイーズに捧げる歌詞を新たに制作しました。

「さくらんぼの実る頃」は恋の歌から革命参加者への追悼の歌となり、今も歌い継がれているのです。

「紅の豚」でジーナが歌う「さくらんぼの実る頃」の録音が行われたのは、表参道にあったライブレストランだったそうです。

さらに宮崎監督は加藤さんが実際に歌う口の動きを参考に絵を描こうとしたそうで、ライブ感ある魅力的なシーンに仕上がっていますよね。

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「紅の豚」ジーナの名言集と挿入歌「さくらんぼの実る頃」の歌詞の意味のまとめ

他のスタジオジブリ作品とは少し異なる趣を持つ「紅の豚」ですが、今も長く愛される作品になっています。

子供向けではない作品ゆえに、大人になってから見たらまた感じ方が変わったなどの感想も多く見られ、見る度に新たな発見ができる作品だと思います。

ダブルヒロインとも言えるこの作品ですが、ジーナもフィオもそれぞれに違った魅力的を持つキャラクターですよね。

子供の時には分からなかったジーナの大人の魅力だったり、その過去やポルコに対する複雑な感情は、大人になってから見るとより心にグッとくるものがありました。

「さくらんぼの実る頃」の歌声もその歌の背景などを知ることで違った感想を持てたように思います。

「紅の豚」は大人になってまた見たくなるジブリ映画のひとつではないでしょうか。

とても素敵な作品なので、今までジブリ映画に興味がなかったという方にもぜひ一度見て欲しい映画です。

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