宮崎駿監督作品の中でも屈指の知名度を誇る「風の谷のナウシカ」は、1984年公開の長編アニメーション映画です。
「人と自然との共存」がテーマの本作は、大人も子供も深く考えさせられる作品だと思います。
そんな映画「風の谷のナウシカ」の中には、主人公のナウシカはもちろん、ユパ様・クシャナ殿下・アスベルなどのたくさんの魅力的なキャラクターと共に多くの名言も生まれました。
そこで、今回は「風の谷のナウシカ」の誰もが知る有名な名言から、こんな人のこんな明言があったというものまで発掘してみたいと思います。
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「風の谷のナウシカ」登場人物を紹介
「風の谷のナウシカ」は、「火の七日間」と呼ばれる戦争から千年後の世界が舞台です。
そこには腐海(ふかい)と呼ばれる有毒の森が広がり、少数の人類が暮らしています。
映画では、ナウシカたちが住む風の谷やトルメキア帝国、ペジテ市などが描かれました。
名言紹介の前に主な登場人物を紹介していきたいと思います。
ナウシカ
風の谷の族長・ジルの娘で、谷の住民たちからは「姫さま」と呼ばれ、敬愛されています。
谷の少女たちからは「姫ねえさま」と呼ばれ慕われていました。人も腐海の生き物たちもすべて等しく愛する優しい人物。「腐海辺境一の剣士」と言われるユパに師事し、剣術の腕も一級品。
ユパ
ジルの旧友であり、ナウシカの師でもある人物。「腐海辺境一の剣士」と呼ばれています。教養もあり、人望も厚い人格者。
大ババ
100歳を超える盲目の老人。「青き衣」の伝承などを語る人物。
アスベル
トルメキアに滅ぼされたペジテ市の王子。トルメキアとの戦いの中でナウシカと出会い、協力者となっていきます。
ラステル
アスベルの双子の妹。人質として載っていた船が風の谷近くに墜落したことから、ナウシカに最期を看取られる事になります。
クシャナ
トルメキアの皇女。女性ながら、優れた武人でもあり、トルメキア軍を率いて風の谷にやってきました。過去に蟲に襲われ身体の一部を失い、左腕は義手。
クロトア
クシャナの側近。普段は飄々とした印象の人物ですが、平民出身で野心家でもあったようです。
「風の谷のナウシカ」ナウシカの名言集
まずは主人公・ナウシカの名言から。
ナウシカのセリフには心の響くもの、考えさせられるものがたくさんあります。
●「ほら、怖くない」
ナウシカと行動を共にすることになるキツネリスのテトとの出会いのシーンです。
警戒心からナウシカの指にかみつくテト。血が滲むまでかまれ、痛くないはずはないのですがナウシカは優しく語りかけます。
ナウシカの優しさと強さ、他の生命に対する愛情が感じられます。
●「あなたは何をおびえているの?まるで迷子のキツネリスのように」
クシャナに銃口を向けられたナウシカのひとこと。
怯えるわけでもなく、冷静にクシャナと対峙するナウシカが格好良いシーンですね。
●「みんな、必ず助ける。私を信じて荷を捨てなさい」
落ちていく船に乗っていた人質たちへの言葉。冷静かつ力強い言葉はリーダーとして信頼される人物だと感じます。
●「腐海の木々は人間が汚したこの世界をきれいにするために生まれてきたの。大地の毒を体に取り込んで、きれいな結晶にしてから、死んで砂になっていくんだわ」
腐海が人類が汚した世界を浄化する装置の役割である事を知ったナウシカが涙を流しながら言うセリフ。
●「さあみんな、出発しましょう。どんなに苦しくとも。生きねば」
これは漫画版のラストシーンのナウシカのセリフです。映画版が漫画版の序盤のストーリーだと知ると、漫画版も読破してみたくなりますよね。
「風の谷のナウシカ」知る人ぞ知る名言集を発掘
主人公・ナウシカ以外にも多くの魅力的なキャラクターが描かれている「風の谷のナウシカ」。
他の登場人物たちの名言にもスポットを当ててみましょう。
●「しょせん血塗られた道だ」(クシャナ)
映画版では悪役に徹していますが、このシーンでは言い切ったクシャナがカッコイイとすら思えます。
彼女の過去や裏設定は原作版を読むと良く分かると思いますので、気になる方は原作版もぜひ。
●「双方動くな!動けば王蟲の皮より削り出したこの剣がセラミック装甲をも貫くぞ」(ユパ)
文句なしにカッコイイですね。ナウシカが心を許し、弱音すら見せるのも分かる大きな人物です。
●「うだつの上がらない平民出にやっと巡ってきた幸運か?それとも破滅の罠か」(クロトア)
宮崎アニメに必ずいるどこか憎めないタイプの悪役といった立ち位置。このセリフの中にクロトアの出自や今までの生き方が見える気がします。
●「行ってくれ!僕らのために行ってくれ!」(アスベル)
ナウシカを逃がす時のアスベルのセリフ。アスベルのセリフには、どれも真っすぐな気持ちが表れていて、とても素敵だと思います。
●「積み荷を燃やして」(ラステル)
死の直前にラステルがナウシカに言ったセリフです。明言はされていませんが、積み荷は巨神兵であると考えられます。このままだと巨神兵によって多くの人の命が絶たれる事になることを心配したのでしょう。立派すぎる最期でした。
●「多すぎる火は 何も生みやせん。火は森を一日で灰にするが、水と風は百年かけて森を育てるんじゃ」(風の谷の民)
腐海を焼き払おうとするクシャナに風の谷の民が語った言葉。自然との共存への考えがここにもあります。
●「働き者のきれいな手だと言うてくれましたわい」(風の谷の民)
風の谷の老人がナウシカに言われたという言葉。
ナウシカの優しい人柄と風の谷の住民たちからの敬愛をよく表していますよね。
●「その者 青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん」(大ババ)
青き衣の伝説ですね。ラストシーンと共に印象に残るセリフです。
「風の谷のナウシカ」名言集!のまとめ
映画公開されてからすでに30年以上が経ち、何度もテレビ放映されてきた「風の谷のナウシカ」。
30年という年月を超えて人の心をひきつけるストーリーやセリフがあります。
今回は名言集として書き出してみましたが、知っているセリフはいくつあったでしょうか。
改めて見ていると短いセリフの中にその登場人物の背景であったり、思いや考えが見事に表現されていると感心してしまいます。
それにしてもナウシカは本当に凛として強く優しい主人公ですね。
映画を見ていると、ナウシカの語るセリフのすべてが名言になるのではと思うほどです。
「風の谷のナウシカ」に込められたメッセージを各キャラクターのセリフから感じとってみるのも良いのではないでしょうか。
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