ホタル観賞に行っても気候や時間帯でたくさん見られないとガッカリしますよね。
今回はホタルの生態を調べて、たくさん飛ぶ時間や見えやすい気候条件などを調べたのでご紹介します。
全国的には5月下旬の時点で、まだ半分の地域ではホタルは観測されていませんが、東海地方より東側では毎年5月下旬にはホタル観賞ができるので、おでかけするなら早めの計画をおすすめします!
ホタルの種類
日本で見られるホタルはなんと50種類にもなります!
その中でおしりが光って飛ぶ種類はとても珍しくて、日本でも発光しない種類の方が多いというので驚きです。
とくに有名なのはゲンジボタルとヘイケボタル、ヒメボタルですね。この3種類は日本中に広く生息していて、特にホタルといったら「ゲンジボタル」か「ヘイケボタル」のどちらかを指すことが多いです。
中でも「ゲンジボタル」と「ヒメボタル」は日本でしか見られないホタルなので、とても貴重なホタルですよ。
ヒメボタルは近畿・東海地方の都心部でも見られるの人気のホタルですが、私の地元の東海地方では、ヒメボタルがいないのでまだ見たことはありません。
ゲンジボタル
キレイな水がある場所でしか産卵できないので、地域ぐるみで保護活動がおこなわれています。
日本固有の種類なので海外では見ることができません。
見分け方は大きくて前胸の赤い部分に十文字の模様が入っているものがゲンジボタルです。日本にいるホタルの中で一番明るく光るので見ごたえがあります。
見える地域:九州・本州・四国(一部北海道もあり)
ヘイケボタル
ヘイケボタルはゲンジボタルより汚れた水でも生息できるので水田など身近な場所でもよく見られます。
見分け方はゲンジボタルより一回り小さくて、前胸の赤い部分に縦線が入っているものがヘイケボタルです。
日本だけでなく中国東北地方や朝鮮などでも生息しています。
見える地域:九州・本州・四国・北海道・シベリア・朝鮮半島・中国
ヒメボタル
ヒメボタルは他の2種類よりさらに小さいものが多いホタルです。
特に違うのは幼虫は土の中で過ごすので水がない場所でも繁殖しているところです。
生息地も平地から山林部まで幅広く分布しているのが特徴。
東京周辺では山林部に集中しているのに対して、東海地方や近畿地方では街中に生息している珍しい種類です。
その発光の仕方も独特で、黄金色に光りながら飛ぶので優しい光に癒されるので人気があります。
見える地域:九州・四国・本州・屋久島
ホタルが見える時期
ゲンジボタルは、毎年九州では5月上旬から見え始め、中部地方で5月下旬、東京方面では6月上旬ごろから飛び始めるといった具合に、日本列島の南から北上して出現する傾向があります。
5月上旬から7月上旬ごろまで見ることができます。
ヘイケボタルは、ゲンジボタルよりだいたい1か月遅れで飛ぶようになります。
おおよそ6月下旬から8月上旬ごろに飛びますが地域によってはもう少し早く飛ぶこともあります。
ヒメボタルの出現時期は、ゲンジボタルとほぼ同じころの5月から7月ごろになります。
ヒメボタルが見える名所として有名な名古屋城外堀や秩父では5月上旬ごろから飛び始めるのでホタル前線は当てはまらないですね。
- ゲンジボタル…5月~7月ごろ
- ヘイケボタル…6月~8月ころ
- ヒメボタル…5月~6月ごろ
ホタルの活動が活発になる6月上旬には、各地でほたる祭りが開催されているので、早めにチェックしましょう!
ホタルが活動的な時間帯
ほたるは日没したあとに活動を始めますが、ずっと飛び続けているわけではなく、活発に飛び回る時間帯があります。
- 1回目 19時半~21時
- 2回目 23時
- 3回目 2時
1回目の日没後の時間が一番活発に飛び回って休憩に入り、2回目の時間帯にまた飛び始めます。
3回目は深夜なので個体や種類によっては飛ばないものもあるようです。
ホタル観賞に行くならあたりが暗くなってから21時までの間に見に行くと、たくさん飛ぶ姿が見えますよ。
たくさん見える気候の条件
あまりに暑い日や乾燥した日にはあまりホタルは飛びません。
幼虫の時期に水の中で生活するためなのか、湿気の多い日や曇り空で明るくない時を好むので、そんな気候の日を選ぶとたくさんのホタルの乱舞が見えます。
また風の影響も受けやすいのであまり風のない日を選ぶと良いでしょう。
おすすめは新月か曇りぞらで雨が降った次の日!
適度に湿気っていて暗い方がとてもたくさんのホタルが活動しているのできれいに見ることができますよ。
ほたるが良く見える条件
ホタルが”たくさん飛び回る気候の条件”をまとめてみると、以下のようになります。
- 曇り空か新月(明りが少ない)
- 雨上がり
- 風がない
ホタル観賞の注意点
誰もが気持ちよくホタル観賞ができるように最低限のマナーを守っていくようにしましょう。
ホタル観賞のマナー
- ホタルを捕まえない
- 懐中電灯でむやみにあたりを照らさない
- 勝手に観賞場所以外に入らない
- ごみは持ち帰る
ホタルが生息している場所を汚さないようにするのは、来年もたくさんのホタルを見るためのマナーです。
懐中電灯は足元を照らすためには必要ですが、ホタルが飛ぶ場所に向けない配慮は必要。
また多くが山林や田んぼなどで観賞することになるので、土地の所有者の許可なく勝手に入らないようにしましょう。
ホタルをたくさん見られそうなベストコンディションの一日を見つけて、ホタル観賞に行ってみてはいかがでしょうか?