赤福の朔日餅(ついたちもち)は毎月1日にしか販売されないお餅です。
テレビで話題になってから知名度があがり県外からも買いに来る人でにぎわいます。
2月から12月まで毎月お餅が変わるので人気があり、1年に1回しか食べられないのでファンは人気月に殺到します。
本店では毎月お祭りのような賑わいで、雰囲気を楽しみに朔日餅を買いに行く人も多いです。
人気月になると早い時間に購入できなくなることも珍しくないので事前に調べておきましょう!
私は昨年まで仕事関係で朔日餅を毎月配っていた上司といたので、朔日餅をほぼ毎月見ていました。
食べてみた感想や人気で売り切れやすい月などをお伝えします。
朔日餅とは?
毎月1日の早朝にお参りすることを朔日参りと呼び、伊勢神宮にもたくさんのに参拝客が訪れています。
早朝からお参りする人々のために伊勢神宮の近くにあるおかげ横丁などのお店も早朝から開店してもてなしています。
赤福本店では毎月1日だけ月替わりの朔日餅を販売。
当日しか買えないのでいつも行列ができる人気ぶりです。
毎月変わる朔日餅のラインナップ
それでは今月はどんな朔日餅が買えるのか気になる方にラインナップをご紹介します!
1月1日は元旦なので朔日餅の販売はありません。
2月 立春大吉餅
2月は節分なので豆を使った豆大福です。一年健康に過ごせるように黒豆を食べる習慣から大福の中には大粒の豆が入っています。
立春大吉餅には2種類あり、黒豆とこしあんが入った白餅と大豆とこしあんが入っているきな粉もちです。
家ではみんなきな粉が大好きなのでこの大吉餅のきな粉だけがなくなり争奪戦になっていました。
3月 よもぎ餅
桃の節句でおひなさまによもぎ餅をお供えして子孫繁栄と無病息災を願ったことから3月の朔日餅はよもぎ餅です。
よもぎの鮮やかな色と香りのいいお餅です。中には粒あんが入っていますよ。
4月 さくら餅
春といったらさくらですよね。赤福のさくら餅は包んでいるさくらの葉の塩漬けがとても美味しいです。
選び抜かれた葉だけを使っているから、やわらかくて美味しいのですね。
もち米もピンク色で春らしいお餅になっています。中身はこしあんです。
5月 かしわ餅
こどもの日、端午の節句に欠かせないかしわ餅は子どもの健やかな成長を願って食べられます。新芽が出るまで古い葉っぱが落ちないことから柏は子孫繁栄の縁起物です。
代々長男が代譲りをしてきたなごりですね。
赤福のこしあんはとてもなめらかなのでつるんとしたお餅としょっぱい柏の葉との相性がいいです。
6月 麦手餅
私は知らなかったのですが、6月は麦刈りのシーズンで繁忙期を農家無事に過ごせたことを祝って作られた歴史のあるお菓子だそうです。
中には黒糖味のあんこが包まれてとても美味しかったです。
生地にもち麦粉が練りこんであり、上からまぶされた麦粉のおかげで香ばしく素朴ながら飽きない味でした。
7月 竹流し
この竹流しはその名の通り青竹の中に水ようかんが入っています。
箱を開けた時のインパクトは最高です!年配の人なら懐かしく、若い人は目新しいのでとても人気があります。
赤福の餡で作られている水ようかんは絶品ですよ。
8月 八朔粟餅
8月1日は伊勢神宮では八朔参宮と呼んで多くの参拝者が集まる日です。
新穀を贈答して祝った旧暦8月1日のことを八朔(はっさく)といい、米や粟をお供えして豊穣を願ったことから8月の朔日餅は八朔粟餅です。
私はこの粟餅を栗と間違えて食べたのですが、黒糖餡と粟を練りこんだお餅のおかげで思わず包装紙を見直しました。
黒糖が甘すぎず固めの粟餅によく合って一気に2個も食べてしまいました。
9月 萩の餅
秋は収穫の季節。古来農家では収穫が終わると収穫できたことを祝っておはぎを作っていました。
家庭でもよく作られることから、なじみ深いお菓子ですね。
赤福の萩の餅はほどよく塩味が効いた粒あんとのコラボがほっとするお菓子です。
10月 栗餅
10月は栗の季節で重陽の節句(菊の節句)の時期でもあります。
旧暦の9月9日が元々の節句でしたが新暦に変わって10月になり、菊の時期とずれてしまったことから昔はさかんにお祝いされていた節句が今では知る人ぞ知る節句になってしまいました。
重陽の節句には栗ご飯など栗と菊でお祝いしたことから10月の朔日餅は栗餅です。
栗餅の上にのっている栗は甘露煮ではなく、栗ようかんです。
中身も栗餡で栗づくしの贅沢なお菓子です。
11月 ゑびす餅
商売繁盛を祝って11月にゑびす講というお祭りがあります。
そのお祭りにちなんで11月の朔日餅はゑびす餅です。
楕円型のお餅は、打ち出の小槌に見立て黒糖餡に黒糖生地のお餅と、金の小判に見立てたゆず風味の黄色いお餅の2種類が入っています。
それぞれ小判と小槌の刻印がされた見た目もかわいいお餅です。
12月 雪餅
雪の季節12月は雪のように見立てたもち粉があしらわれた雪餅です。
茶色の生地にはモロコシ粉が練りこまれていつもとまた違った風味に仕上がっています。
中身はこしあんで雪が積もり始めた大地を表現している冬にぴったりのお菓子です。
朔日餅の買い方
それでは朔日餅の買い方を説明します。
赤福本店とそれ以外の販売所では朔日餅を買うための買い方が異なります。赤福本店で買うにはとにかく早朝に並ぶので頑張って早起きして行きましょう。
伊勢では赤福の朔日餅だけでなくおかげ横丁も朔日参りの参拝者のために朝市が開かれるのでお祭りに行ったような賑わいです。
本店で買う場合
■前日午後5時~
「列整理券」の事前受付が始まります。これは列整理券に引き換えるための「受付番号票」なので、当日早朝に列整理券と引き換えます。
夕方5時前になるとこの受付番号票をもらうための列がすでにできあがっています。
■当日3時30分~
列整理券の引き換えが開始され、受付番号票を持っている人が整理券と引き換えます。
まだこの時間は並んでいません。
■当日4時30分~
ここでやっと並びが開始されます。列整理券を持っていない人は順次最後尾に並ぶことになります。前日受付番号票をもらわなかった人は4時30分までに行けばいいですよ。
列整理券を持っていても並びが開始されたときにいなかったら無効になるので注意しましょう。
■当日4時45分~
販売開始!商品がなくなり次第終了になります。
朔日餅は予約して買いに行こう!
朔日餅は早朝から並ばなくても予約してあとから買いに行くこともできます。しかも予約販売のみ他の店舗でも購入可能なんです!
購入可能な店舗はこちら
【三重県】 | 近鉄百貨店四日市店 |
EXPASA御在所上り線赤福茶屋 | |
【愛知県】 | JR名古屋タカシマヤ店 |
松坂屋名古屋店 | |
名古屋三越栄店 | |
名鉄百貨店本店 | |
【大阪府】 | 近鉄あべのハルカス店 |
近鉄百貨店上本町店 | |
大丸梅田店 | |
高島屋大阪店 | |
阪急うめだ本店 | |
阪神梅田本店 | |
【兵庫県】 | そごう神戸店 |
伊勢での予約販売は前月15日から本店で直接予約をするか、電話で予約を入れます。
引換券が郵送で送られてくるので、案内状に書かれた時間に引換券をもっていくだけです。
混雑回避のためか引き換え場所は赤福本店ではないので、案内状に書かれた地図をみて行きましょう。予約品の引き渡しは午前11時から午後3時までです。
他の店舗では前月1日から予約開始されます。直営店では店頭での予約受付となっていて、予約した時に予約票を渡されるのでそれをもって当日引き換えに行きましょう。
本店以外の店舗ではお昼12時から引き渡し開始となるので朝が弱い人もこれなら買いやすいですね。
一番人気の朔日餅はどれ?
一年に一度しか買うことができない朔日餅の一番人気はどれか気になりますよね。
圧倒的に人気なのは7月の竹流しです!
この月は予約販売も早く終了してしまうので、予約開始日に予約することをおすすめします。
大阪・名古屋で人気なのは5月のかしわ餅です。やはり端午の節句にあわせて購入する人が多くとても人気ですよ。
他にも2月立春大吉餅、3月よもぎ餅、9月萩の餅、11月ゑびす餅、12月雪餅も予約が早期終了してしまう人気ぶりなので、確実に買うには早めの予約が必要です。
伊勢に並んで買うのも楽しい
予約ができるのに当日早朝から並ぶ人が後を絶たない理由は、朔日ならではのお祭りのような賑わいがあるから。
赤福に並ぶ人の人気は赤福を買った後「朔日粥」を食べて体を温めたり、朝市で買い物を楽しんだりしています。あえて並ぶ人がいるほど朔日餅を買いに行く行為自体がレジャーになっているんだと思うので、一度雰囲気を味わいに行ってみてはいかがでしょうか。